給湯器リモコンの故障が疑われる時のチェックポイント4つと対処方法3つ

給湯器リモコンの故障が疑われる時のチェックポイント4つと対処方法3つ

給湯器の操作になくてはならないリモコン。通常、台所用リモコン、浴室用リモコンの2台からなり、たとえば台所からお湯張りなどもできるようになっていて大変便利です。だからこそ、リモコンが故障してしまえば、給湯器本体に問題はなくても快適にお湯をいつでも使える生活が損なわれてしまうといっても過言ではありません。

「リモコンがおかしいかな?」と、思った時に何が起きているのか正しく知るためのチェックポイント、対処方法などについて解説しましょう。

給湯器のリモコンのよくある故障

給湯器の調子がおかしいと思ったらリモコンだけ故障していたというケースも結構あります。給湯器のリモコンの典型的な故障例をいくつか紹介しましょう。

液晶の文字が一部欠けている

リモコンの液晶表示で文字の一部が欠けている状態です。給湯器本体は正常でお湯を問題なく沸かしていたとしても、たとえば「お風呂に何度のお湯を張ったのかわからない」ということにもなりかねません。

給湯器のスイッチが反応しない

リモコンのスイッチが一切反応しない、または反応しにくくなっていませんか?強く押し込むなどして給湯器を操作できたとしても、無理を続けていると内部基板にまで悪影響を及ぼします。やはり、早めに修理した方がよいでしょう。

台所用リモコンだけ使えなくなる

浴室用リモコンは正常に稼働しているのに、台所からお湯張りをしたり追い焚きをしたりといったことができなくなるケースもあります。配線の接触不良、基板の故障などが原因です。電源を切ってしばらく時間を置いてから再びスイッチを入れて直ることもありますが、配線修理が必要になる例も少なくありません。

スイッチが物理的に壊れた

リモコンのスイッチが割れるなどして物理的に壊れてしまうこともあります。ただし、リモコンは正常に反応していて、スイッチ表面を保護しているビニールが破れたり浮いていたりするだけなら特に問題ありません。気になるようであれば、ビニールをはがして使用するようにしましょう。

給湯器のリモコンの故障が疑われる時の確認方法

給湯器のリモコンの故障によく似た症状が見られても、じつは故障ではないケースもあります。症状別に本当にリモコンが故障しているかどうか確認する方法を解説します。

給湯器のスイッチが反応しない

給湯器のスイッチが反応しなくなっている時、すべてのリモコンが無反応なの一部なのかまずは確認してみましょう。

別のリモコンを試してみる

台所用リモコン、浴室用リモコンともに動かない場合、給湯器本体に問題が起きているのかもしれません。一方、台所用リモコンが無反応でも浴室用リモコンのスイッチは反応する場合、リモコンの故障と考えられます。リモコンの画面状態などをヒントに、リモコンにフォーカスして確認作業を進めていきましょう。

画面が表示されない

リモコンの配線などに問題が生じると画面が表示されなくなります。しかし、もっと単純な理由で画面表示が消えていることもあるので注意しましょう。

スイッチがオフになっていないか

単純にスイッチがオフになっていて画面表示が消えていることもあります。家族の誰かが給湯器の電源を落とした可能性はありませんか?画面表示が消えている時は、まずは電源ボタンを押してみましょう。

節電モードになっていないか

いつの間にか節電モードになっていて画面が表示されないこともあります。取扱説明書や公式サイトなどを参考に節電モードの解除を試してみてください。

画面に見慣れない表示が出る

リモコンの画面に見たことのない表示が出た時、それは故障ではなく仕様かもしれません。故障と間違われやすいリモコンの機能動作としては次のようなものがあります。

  • 凍結防止機能が作動したことを示す「*」マークが点灯
  • 時計がリセットされて時刻表示が
  • 給湯中のお湯の温度を調節するため燃焼ランプが点いたり消えたりを繰り返す
  • 「優先」ランプが消えていて温度調節が効かない

取扱説明書を確認

凍結防止機能を停止したり、時計を再設定するには給湯器ごとにやり方があります。まずは取扱説明書を確認してみましょう。

メーカーのサイトでQ&Aを参照

取扱説明書を紛失してしまった場合は、給湯器のメーカーのサイトでQ&Aなどを確認してみてください。コールセンターに問い合わせるという方法もあります。

エラーコードが表示されている

画面に2~3ケタのエラーコードが表示されている時、リモコンまたは給湯器本体が一時的なエラーを起こしている可能性もあります。

電源を入れ直す

一時的なエラーなのであれば、リモコンの電源を入れ直すことで復旧できます。停電後などは一時的なエラーが出やすいので、電気が復旧したらリモコンの電源を入れ直してみてください。

時刻を再設定する

電源を入れ直した後、画面表示が「___:___」になっていても時計がリセットされただけかもしれません。リモコンのボタンで時刻を再設定できるようなら故障ではないでしょう。

給湯器のリモコンが故障した時の対処法と注意点

いよいよ給湯器のリモコンの故障が確実となった時、修理や交換が必要です。たとえば、リモコンだけを交換することはできるのでしょうか?給湯器のリモコン故障に対処する際には次のような点に注意してください。

メーカー保証を利用して修理する

給湯器にはメーカー保証が必ずついていますが、これはリモコンにも適用されます。メーカー保証期間内なら無料で修理してもらえるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。業者に連絡する際に給湯器の型番、リモコンにどのような不具合が起きているのかを具体的に伝えればその後の修理もよりスムーズです。

ただし、給湯器の保証期間は基本的に1年です。給湯器のリモコンも使い込むほど故障も出やすいので、できれば保証延長制度などを利用した方がより安心といえるでしょう。

DIYでの修理では給湯器の動作も自己責任に

給湯器のリモコンの交換はとくに資格が必要なわけではありません。「保証期間も切れてるしDIYでリーズナブルに交換したい」と、考える人もいるでしょう。DIYでも構いませんが、注意すべき点も多く簡単ではありません。

まず給湯器の型番に合致しているリモコンを入手するのは必須です。給湯器とリモコンは1対1対応になっているので、古い給湯器に新しいリモコンをつけるというようなことはできません。

また、苦労してリモコンを手に入れたとしてもDIYで取り付けたものはどんな不具合があっても自己責任となります。実際のところDIYはあまりおすすめできません。

リモコンだけの交換は断られるケースも

業者にリモコンの交換を依頼してもリモコンのみの交換はお断りというケースも少なくありません。運良くリモコンのみの交換を依頼できても、正常に作動しない場合も一切責任を負わないという業者もいます。

もし、リモコンが故障してしまったら給湯器本体ごと交換するのも視野に入れるべきです。とくに10年以上使用している給湯器はリモコンだけではなく本体もいつ壊れてもおかしくない状態といっても過言ではありません。リモコンの故障を機会に交換を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

普段、まるで水道の蛇口をひねるような感覚で利用している給湯器のリモコン。不具合が起きてはじめて、リモコンなしではお湯がいつでも使える便利な生活が立ち行かなくなってしまうと気づくものです。

給湯器本体に関しては「ガス臭くないか?異音がしないか?」などと気をつけていても、リモコンについてはつい忘れがちです。当たり前に毎日の生活に溶け込んでいる給湯器のリモコンではありますが、ほんの少しの不調も見逃さず、できるだけ早く対処するようにしてください。

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